皆様こんにちは。リンネと申します
最近ポテンシャルポケカ(シャルポケ)では複数人の参加者が持ち回りでデッキ紹介記事を作成しているのですが、今回は私が担当することになりました。
はじめましての方のために自己紹介させていただくと、ポケカ歴・シャルポケ参加歴ともに4年ほどで、デッキを考えることが好きなデッキビルダーです。 昨年からたびたび卓優勝をいただいていて、面白いデッキも作れているんじゃないかなと自負しています。
ではさっそく6/7(土)に開催された第49回ポテンシャルポケカで輝いたデッキのご紹介を始めていきましょう!
総合優勝(C卓優勝)「デカヌグロス」リンネ
いきなりですが今回の総合優勝はわたくしリンネがいただきました ありがとうございます。

今回メインアタッカーとして使ったのはデカヌチャンexになります。
「ビッグハンマー」という手札の枚数で打点があがる技を持っているのが特徴のカードで、最近のカードで色々と使いやすくなっていたため最新版として組んでみました。
強化点① トウコ
今月発売されたばかりのホワイトフレアに収録されているサポートで進化ポケモンとエネルギーをサーチできるカードになります。一見手札を増やしたいデカヌチャンと相性が悪く見えるのですが、このデッキではにげあしドローのノココッチとリッチエネルギーを持ってくることができるため実質7枚ドローのサポートとして使うことができます。また、リッチエネルギーはノココッチにつけることでにげあしドローを使った際に山札に戻すことができるため、ノコッチさえ場に出ていれば何度でも7枚ドローができるのも強力です。
ただ手張りをノココッチにしてしまうとデカヌチャンexにエネをつけることができないという問題が発生するのですが、それを解決するのが次のカード。
強化点② ダイゴのメタグロス
こちらは少し前のスターターセットに収録されたポケモンで1ターンに鋼エネと超エネを1枚ずつ鋼ポケモンか超ポケモンに加速できる特性を持っています。1回の特性で2エネ加速できるため、手張りいらずでデカヌチャンexを動かせるのが強力です。序盤に安定した火力が出せるサブアタッカーになるのもGood
強化点③ゲノセクトex&サザレ
デカヌチャンexのデッキは手札を減らしたくないのでハイパーボールが使いにくいのですが、そこを解決できるポケモンが登場しました。ゲノセクトexは特性で毎ターン鋼の進化ポケモンを2枚サーチできるため、メタグロスの進化ラインを簡単にそろえることができます。
また、サポートのサザレと合わせることで持ってきた鋼ポケモンを別のポケモンへ変換することが可能になります。この2枚によってハイパーボールを使わずとも進化ポケモンを手札に加えることができるようになりました。
(一応ジニアでも可能ですが種ポケモンもサーチできる点で差別化はできているはず…)
以上のカードたちにより、2進化デッキなのにハイパーボールがなかったりデカヌチャンデッキなのに山札を引くサポートがないなど、異質なリストだけど使ってみるととても楽しいデッキになったと思います。
あらためて総合優勝ありがとうございました。
A卓優勝「ハッピーなアロマ」Dari

A卓で卓優勝したデッキはDariさんのモロバレル&ドレディアデッキになります。
メインで使われているモロバレルとドレディアはどちらも新弾のブラックボルトに収録されているカードですね。モロバレルの「あぶないはんのう」は相手のバトルポケモンが特殊状態であれば1エネで150ダメージが出せるコスパの良い技になります。
そしてそれをサポートするのがドレディアの「げんわくアロマ」で、こちらも1エネでコインの結果次第で相手を毒&マヒか混乱のどちらかにすることができます。
さらに特性「にほんばれ」のドレディアで技の強化、危険な密林で毒の強化までできるようになっており、全てかみ合えばげんわくアロマ50+毒(往復)60+あぶないはんのう170+毒30で合計310となるため見た目以上にダメージを出すことができるデッキとなっていますね。
ちなみにデッキ名が少し変わった雰囲気となっていますが、このデッキは「こわいおにいさん」をテーマとしており、モロバレル(怪しいキノコ)・ドレディア(怪しい葉っぱ)・ノココッチ(逃走車)・スピンロトム(鉄砲玉)・ガチグマ(見張り)・タケシのスカウト(スカウトのお兄さん)といったようにコンセプトに沿ったチョイスをされているそうです。
こういった1つのコンセプトに沿った内容でデッキを組むのも1つの楽しみ方ですね。
B卓優勝「最恐サザンドラ単」なつあかね

B卓で卓優勝したデッキはなつあかねさんのサザンドラ単デッキになります。
なつあかねさんは以前よりポケモンのラインを1つに絞ったいわゆる単構築というデッキをよく使われている方なのですが、今回はテラスタルのサザンドラexを主軸にしたデッキとなっています。
デッキの詳細を見る前に単構築について解説しておくと、単構築を使うメリット・デメリットは以下のようなものが挙げられます。
●メリット
・強力なアタッカーを押し付けられる
・ベンチに低HPポケモンを置かないため簡単な負け筋が発生しにくい
・ポケモンの枠が少ないためデッキの自由枠が多い
●デメリット
・サブアタッカーが少ないため特定のメタに弱い
・エネ加速やドローがトレーナーズに依存するためグッズロックの影響を大きく受ける
・バトル場に居座る戦法が多いため特殊状態に弱い
以上を踏まえたうえでサザンドラが選ばれた理由なのですが、
・2進化exでHP330と簡単には倒されない耐久がある
・アンズの秘技やアカマツでエネ加速することですぐに技を使うことができる
・新弾のサザンドラexや非ルールのサザンドラと分岐先が多く、メタカードを突破する方法がある
・クラッシュヘッズでのLO、オブシディアン&やみうちでのベンチ狙撃など
単構築でも様々な戦術が取れる
といった点が挙げられていました。
単構築の特殊状態に弱いという部分もお祭り会場を採用することで対策しており、総じて単構築の強みを伸ばしつつ弱点の対策もしっかりできている完成度の高いデッキとなっております。
こちらデッキ作成者のなつあかねさんがより詳しい解説をまとめた卒論風ポスターを作成されているため(なぜ?)興味のある方はぜひご一読ください。
https://twitter.com/S_darwinianum/status/1931389499235586284
D卓優勝「やけどマルヤクデ」りくぽん

D卓で卓優勝したデッキはりくぽんさんのマルヤクデデッキになります。
マルヤクデの「くろこげブレス」は炎2エネで180ダメージと良いダメージが出せる技ですが、相手が火傷になっていないと失敗するという制限があります。その条件をボルケニオンexの特性「やけつくじょうき」で相手を火傷にすることで満たして技を使うというのがコンセプトとなっているデッキですね。
さらにブーバーンの特性「マグマのはどう」で火傷を強化したり、ビクティニの特性「ビクトリーエール」で技の打点を伸ばすことで総ダメージは240となりほとんどの種exをワンパンできるようになっています。
デッキの特徴としてポケモンいれかえ3枚、サーファーと入れ替えに関係するカードが多めに採用されており、仮にマルヤクデが倒されずに残った場合でも安定して相手をやけどにできるよう調整されているのがわかりますね。
やはりギミックを使ったデッキはどれだけ安定して回せるかが課題になってくるため、それをうまく実現させてやりたいことを通せるように構築されていてお見事でした。
さけねこ賞「まきこみブロロローム〜ポイズンを添えて〜 」ゆゆゆ

今回主催の選ぶさけねこ賞に選ばれたのはゆゆゆさんのブロロロームexデッキになります。
かみなりテラスのブロロロームexにエネ加速要員のメタングとドローシステムのブロロロームを合わせたデッキとなっています。
鋼タイプの強い点はやはりゲノセクトexで進化先のサーチが可能なところで、メタングやブロロローム(非ルール)を簡単にサーチすることができるようになっています。進化先を山札から減らすことでメタルメーカーのヒット率が上がる点も相性が良いですね。
そうして盤面を整えた後はブロロロームexで攻撃していくわけですが、このデッキの面白い点は「スピードブレイク」の自分をトラッシュするという効果を活用しているところです。アラブルタケ&くさりもち&モモワロウの毒ギミックが採用されていて、技の効果でトラッシュされることにより実質自分の毒ダメージを無効化しながらモモワロウをバトル場に出すことで、スピードブレイク250+くさりもち40+毒ダメージ60と総ダメージ350まで狙えるようになっています。
また、スタジアムでゼロの大空洞を出してベンチを6匹以上出しているときにテラスタルのブロロロームが技でトラッシュされることで能動的にベンチを減らすことができ、役割を終えたイキリンコexやゲノセクトexをトラッシュすることもできるようになっています。メタグロスが採用されていることでブロロロームがいなくなってもアタッカーを用意できるようになっているのも隙が無くて良いデッキでした。
さいごに
いかがでしたでしょうか。今回は新弾発売直後ということもあり、様々なデッキがひしめくとても楽しい環境になっていたと思います。
ここで紹介したデッキ以外にもまだまだ面白いデッキはあるのでぜひ#シャルポケでXを検索してみてください。
次回の開催は今回と同じカードプールとなるはずですが、今回の結果を踏まえてどんなデッキが持ち込まれるのかとても楽しみですね。
それではまた次回のシャルポケでお会いしましょう。
コメント